最後までてを繋がないかれと。
付き合ってるって思われていても、実は仲いいだけで、実は付き合ってない。
ただ、そばにいるだけで、手もつながないし、言いたいことをお互いに言い合って、そうして、生きてきた。この先ずっとこの関係性が続くことを願っていたんだ。
だけど、過ぎ去る時間でさえ、君にとっては流れ星のように感じていたんだろうね。

いつもの帰り道。学校が終わって、彼と並ぶ道。
ただ、帰り道が同じって言うことだけで、それしか変わらない道のり。
手をつなごうとすると彼は、
「繋がねえ~よ、ばか~」
って笑うように、二人並んで歩く道のり。でもその時間でさえ、いとおしいって感じてしまうのはなぜだろう。
いつも、先に行ってしまう彼。追いつこうとしても、追いつけなくて、それでも一緒にいたいって思っていた。

交差点の分かれ道。ここからが別の道。離れるのがいとおしくなる。
こんな短い時間でも、あたりまえのように笑って、その時間が長く感じていたよ。はるかに、ハルキといる時間。

「ばいばい」

「ばいばい。ころぶんじゃねえ~よ、ばか~」

「もうそんな子供じゃないよ~」

ってそんな言葉に気にしすぎて、転びそうになる。

「ほら転ぶと思ってた。。やっぱりドジだな」

って笑い飛ばす。
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