最後までてを繋がないかれと。
って、あの時の後ろ姿。
ハルキとは似ても似つかない。
ハルキってあんな風に歩くんだ~。
いつも一緒に並んで歩いてたから、気が付かなかったけど、曲がって歩いてるようだった。
こうしてる合間に、彼がすこしずつ、死へ向かっていってることに私は気が付いてなかった。だって、こんなのずるいって今なら思う。
だけど、このとき、まだ純粋な私だから、気のせいって思っていた。
でも、大きかった背中が前より、小さくなったことに気が付いた。


って、ぼっとしてる合間があったら、宿題宿題しなくちゃ。
どんなのがあったっけなって思いながら、生活ノートを取り出してみる。

「ピロピロ~」
あっ、また、ハルキ。

『嘘だよ。。お前なんか見てねえよ~w
うぬぼれてないで、宿題やれよ~、バカ~』

そんなメール。

『は~い、わかったよ~wハルキもだからね』

って返信する。ハルキには宿題なんか、屁でも、くそでもないから、すぐ終わるんでしょうね~w
当たり前だよねw学年一位で秀才で、ただ、体育が苦手でいつもさぼるだけ。
でも、この時体育をさぼってたわけじゃなくて、できなかったに等しかったんだよね。
病気のせいでって、いえばよかったのに、「めんどくせえから」って校庭の片隅でなんて、おかしいって気が付かなかった私は、きっと馬鹿でした。
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