星の数より多く、君に愛を伝えたい。
俺の父親は医者で、母親は看護婦。
だから俺の親は、星歌との面識もあった。
『綾瀬 星歌ちゃんって女の子、太一と同じクラスになったのね! はやく星歌ちゃん、学校行けるといいわねえ』
俺の親が帰ってくると、同じクラスということもあってよく星歌の話してきた。
『星歌ちゃんって子、もうすぐ治療が始まるのよ』
『綾瀬さん、明日は学校行けるっぽいぞ?』
しかし、ある日星歌の体調は急に悪くなって、両親達も手を尽くしたものの、その甲斐なく星歌は息を引き取ったんだ。
その話を担任に聞いて、女子は泣いて男子たちも衝撃を受けていた。
俺は、泣くことができなかった。
星歌が死んだとか、担任は何バカなこと言ってんだとしか思えなかった。
確かに星歌は、病弱っぽいとこはあったしよく体調だって崩してたけどさ。
普通の女の子と、変わんねぇだろ?
まさか星歌が、そんな死ぬなんて……。