星の数より多く、君に愛を伝えたい。

今日は、家族でプラネタリウムに行く日だ。


とはいっても、おじさんは仕事で疲れて寝ているため、おばさんと瑠奈と美奈で行くこととなった。



「ねえ、おばさん。お母さんもプラネタリウムに行くことが好きだったの?」



唐突に、足を弾ませながら瑠奈がおばさんに聞いた。



「そうよー。おばさん達が子供の頃、あなた達のお母さんの誕生日は毎年プラネタリウムに行ったわ」



「へぇー、そうなんだー!」



美奈は目を輝かせながら、相槌を打った。
懐かしいな。そういえば、お母さんが生きていた頃は毎年行っていた。



「さあ、着いたわよ」



「楽しみだなぁ、プラネタリウムで星を見るの!」



わたしもお母さんも星が大好きで、プラネタリウムに行くことを毎年楽しみにしていた。


今、目を輝かせながら楽しみにしている瑠奈と美奈の表情は、どことなくお母さんに似ている。


まあ、こんなことを言ってもお母さんを見たことのない2人はピンと来ないと思うので、わたしはこの思いを心の中にしまっておいた。




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