星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「えっと……クラスの男子は……」
そういう言い方をして、時間を稼いでいると、ガチャ、という鍵の音がした。
「ただいまー」
おじさんが帰ってきた。
ああ、おじさんがこのタイミングで来てくれるなんて!
「おじさん、おかえり!」
瑠奈と美奈の声が重なった。
「おかえりなさい」
わたしも、おじさんに微笑む。
「隆一さん! 残業は?」
おばさんは、驚きを隠せないみたい。
「思ったよりはやく済んでね。俺も、飯食いたいな」
「今、準備しますね」
おばさんは、ニコニコと微笑みながらおじさんの夜ご飯を準備する。
「あ、お、おばさん! ごちそうさま!」
「え、ええ……」
おばさんは、わたしの話を聞けなくてちょっと残念そうだけど、ごめんね。
わたしにだって、恥ずかしくて話せないことくらいあるよ。
わたしは、心の中でおばさんに謝りながら部屋に飛び込んだ。