星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「真帆は手芸部だよねー!」
今度は、真帆が話をふられる番になった。
「うん! 今年はどんなの作ったの?」
「今年はねー、オリジナルスイーツを布で作ったの! 見にきてね」
オリジナルスイーツかぁ。
そういえば、去年も見たけれど個性が光るものばかりだったなぁ。
小物入れっぽいものだったっけ。
「もっちろん!」
真帆は、どんなの作ったんだろう。
「真帆、どんなスイーツ作ったのー?」
わたしは、試しに聞いてみたけれど、
「それは、見てのお楽しみ! 楽しみなくなっちゃうでしょ!」
と、真帆はいたずらっぽく笑った。
わたしったら、そういうことを考えてなかった。
「それもそうだね」
「これが最後の文化祭だし、これまで以上に楽しもうね、みんな!」
「うん!」
花乃の言葉の後、最後の頷く声は3つとも重なった。