星の数より多く、君に愛を伝えたい。
新垣くんとも合流し、わたし達は5人で帰ることになった。
「わー、ソフトクリーム売ってるんだ!」
花乃が、ソフトクリームの写真がついたポスターを見て言った。
「へえー、色々あるんだね」
バニラ、カカオ、抹茶。
それから、ちゃんとバニラとカカオのミックスや、バニラと抹茶のミックスもある。
どれも、とろっとしていて美味しそうだけど……。わたしは、やっぱり甘いけどほろ苦い味というものが大好きなので。
「わたし、カカオにしようかな」
「俺は抹茶!」
隣の方で、松岡くんがそう言った。
「んー、わたしバニラと抹茶のミックス」
「わたしバーニラ!」
真帆と花乃も、どの味のソフトクリームにするか決まったみたいで、みんな順番に店員さんに注文する。
「はい、お待たせしました」
わたし達は店員さんに、お金を払ってソフトクリームを受け取った。
くるくると山盛りになった、カカオソフト。
舐めると柔らかくて、ほろ苦くて甘い全身に染み渡った。
「わあ、このソフトクリーム、牛乳がたっぷりですっごくすっごく美味しい!」
「バニラと抹茶のミックスもね、いいよ。一口舐めない?」
「じゃあ、それちょっとちょーだい!」
バニラと抹茶のミックスをなめてみる。
バニラの部分は、花乃の言う通り牛乳がたっぷりでなめらかで。
抹茶の部分は、カカオとはまた違った苦さがあって。
苦すぎず甘すぎず、ちょうどいい味になっていて最高だ。