星の数より多く、君に愛を伝えたい。

翌日。

教室に入ろうとすると、松岡くんに会った。



「昨日、ごめんね。バタバタしちゃってて……」



「ああ、俺こそ……」



「昨日、松岡くんと会った時正直びっくりした」



「俺も。普通に家族全員で出かけたら、ああいう感じに会うなんて。望月は、誰と来てたの?」



「妹達と……お母、さん」



いつも通り、おばさんをお母さんと言うわたし。



「じゃあ呼んでたの、お母さんだったってこと?」



「……うん、そう!」



ごめんなさい、ウソです。お母さんはいません。親戚のおばさんです。


なんて、今更言えない。




< 13 / 201 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop