星の数より多く、君に愛を伝えたい。
翌日。
教室に入ろうとすると、松岡くんに会った。
「昨日、ごめんね。バタバタしちゃってて……」
「ああ、俺こそ……」
「昨日、松岡くんと会った時正直びっくりした」
「俺も。普通に家族全員で出かけたら、ああいう感じに会うなんて。望月は、誰と来てたの?」
「妹達と……お母、さん」
いつも通り、おばさんをお母さんと言うわたし。
「じゃあ呼んでたの、お母さんだったってこと?」
「……うん、そう!」
ごめんなさい、ウソです。お母さんはいません。親戚のおばさんです。
なんて、今更言えない。