星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「次、演劇部の発表だよね!」
「行こ行こー」
女の子達が、きゃっきゃと話しながら音楽室を出て行く。
中には、他の教室で遊びに行こうとしている人たちもたくさんいたけど。
「じゃ、わたし達も花乃の方に行こっか」
演劇部の発表の時間になり、わたしは真帆と莉音と一緒に見に行った。
実際、あの時花乃の言っていることは本当だった。
まあ別に花乃が言っていたことを嘘だったと思っていたわけじゃないんだけど、切ない内容で部員の人たちも泣く演技がうますぎて、もらい泣きしてしまった。
「感動だったね……!」
演劇が終わった後、莉音も涙を拭いながらそう言った。
周りを見ると、見に来てくれていた中学生の女の子やお母さんも泣いていた。
バミリテープを剥がしたりした後、花乃はわたし達の方へやってきた。
「花乃ー! 最高だったよ!!」
わたしは涙でいっぱいの目のまま、花乃の方へ行った。
莉音と真帆のまぶたも濡れている。
「でしょでしょ!? だから言ったじゃん。まとめて泣かすって」
「あの時の花乃、怖かったよぅ……」
涙を拭いながら、真帆はそう苦笑いする。
「へへっ、ごめんごめん! でも、自信あったからさー」
「それじゃあ、まだ美術部の絵は見てないから、そこは4人で一緒に行こうよー!」
いつものメンバーと一緒になれたことが嬉しくて、わたしは声を弾ませた。