星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「輝美ー」
あ、おばさんの声だ。
「あっ! おかあさ……」
いつもの癖で、おばさんのことを『お母さん』と呼んじゃった。
「おばさん……」
もう、お母さんじゃない人に対して、おばさんに対して、無理して“お母さん”と呼ばなくてもいいんだよね。
「ん?」
おばさんは、わたしが『お母さん』と呼ばなかったことで不思議そうな顔をしたけれどすぐに優しく頷いてくれた。
「こんにちは、輝美のおばさん」
真帆がそう言って、挨拶をして花乃と莉音も頭を下げた。
松岡くんも「ちは」とだけ言って、新垣くんと軽く頭を下げた。
「こんにちは。今日も一緒なのね」
おばさんは、そう言って会釈をする。
「まあ、素敵な絵がたくさん! 輝美の絵は、これね」
『3年 望月 輝美』と書かれた名前の上にある、銀河の絵におばさんは目を止めた。
「あの、望月のおばさん」
松岡くんが、おばさんに話しかけるなんて思わなくて思わずわたしは彼の方に目を動かした。