星の数より多く、君に愛を伝えたい。

ははっ、言っちまったな。
望月のことが好きだってことを、他の女子に言っちまったよ。


だけど、今正直に言うようお願いされたんだ。
俺は、本当に正直な気持ちを今あらわにしただけだ。



「俺は、望月のことが好き。だから、関口。お前の、いいところをどんなに知ることができても、関口の気持ちに答えることは俺にはできないんだ」



そう、これが俺の正直な気持ち。

他の女の、長所を知っても。
その長所が、たとえ他の人には絶対にないようなすげーことでも。


望月のことが好き。


この気持ちは、簡単に消すことなんてできないんだ。


俺が、望月を好きという気持ちは例え誰にどう言われても本物だ。



「正直に答えてくれて、ありがとうございます。今の言葉、松岡先輩が望月先輩をどんなに好きか。わたしには伝わりました」



関口は、俺に笑顔を向けている。
口角を上げて、そして……ぬれた瞳を俺に見せている。




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