星の数より多く、君に愛を伝えたい。

今日は、日曜日か。
なんだか、すごく目覚めがいいな。


リビングからは、楽しそうな声が聞こえる。



「おはよう」



わたしが顔を出すと、瑠奈と美奈も機嫌が良さそうだった。



「おはよう、お姉ちゃん!」



2人の声が一つに重なる。



「昨日ね、いい夢を見たよ! お父さんとお母さんが、わたしに会いにきてくれた夢!」



いつも明るい美奈の顔は、いつにも増して嬉しそうだった。



「わたしもいい夢見た! お父さんとお母さんのところへ行けた夢! ……でも、夢の最後には『生きてる世界に、もう戻りなさい』って言われちゃったけど」



瑠奈も、まだ昨夜の夢を鮮明に覚えているんだな。


「2人とも、お父さんとお母さんに会えたんだ」



わたしは、2人に優しく微笑んだ。



「夢の中だけどね」



「夢でもいいよ! だって、一生会えないと思っていたお父さんとお母さんに会えたんだもの!」



「そうだね。わたし達の大好きなお父さんとお母さんの声が聞けたもん!」



2人は、お父さんとお母さんに会えて本当に幸せだったんだね。


きっと、天国で手紙を読んで泣いている2人を見て、お父さんとお母さんは瑠奈と美奈に会いにきてくれたんだな。


お父さん、お母さん、ありがとう。
……わたしも、もう一度お父さんとお母さんの姿を見たかったなぁ。




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