星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「輝美、どうかしたの?」
実を言うと……わたしは、さっきから窓際の前の席の方に目がいってしまっている。
そこには、わたし達と同じように松岡くんとはじめとする男子が集まっていて、何を話しているのか分かんないけど楽しそう。
「さっきから、チラチラあっち見てるけど……」
花乃がかわいい顔をきょとんとさせながら、言った。
「ううん、なんでもない」
「ちょっとこっち来て」
莉音がわたしの腕を急に掴み、女子トイレの方へ向かった。
「ちょっ……莉音?」
「どうしたの?」
後ろにいる、真帆と花乃も莉音の気持ちが全くわかっていないようだった。