星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「ふぅー、美味しかった!」
わたし達の鼻をかすめていた料理は、あっという間になくなった。
「ごちそうさま!」
瑠奈と美奈は、子供部屋の方へ駆けて行った。
「おばさん、洗い物手伝おうか?」
「いいえ、大丈夫よ」
そっか、結構洗わないといけないお皿も多いのにな。
まあ、おばさんは手際がいいからこれくらい平気なのかな。
わたしは、自分の部屋に行って充電器に挿しっぱなしのスマホを手に取った。
電源を入れると、メッセージの通知がきていることがわかる。
『明後日、空いてるか? もし空いているんだったら、前みんなで行ってたデパートの方まで来てほしいんだけど、大丈夫か?』
松岡くんからのラインだ。
前みんなで行っていたデパート……。
真帆、莉音、花乃、それから新垣くんや吾妻くんも一緒だったところかな。
まあ、ちょっとなら大丈夫だろう。
『うん、空いてるよ。時間は?』
わたしは、メッセージを返信するボタンを押した。
そうだ、ついでだし、前に買っておいたネックウォーマーを渡しておこう。
わたしは、いつものバッグにネックウォーマーが入った包み紙を入れておいた。