星の数より多く、君に愛を伝えたい。
よく考えてみれば、輝美が孤児だということも、俺がもっと場所を考えていれば捨て子というデマが広がることなんてなかった。
そしてこの事故だって、俺がもっとよく見ていれば輝美が倒れることなんてなかった。
そう振り返れば、俺のせいで輝美は苦しんでばっかだ。
今度は俺が苦しむくらい、輝美に何かしてやりたい。
でも、目を覚まさない輝美に俺は何ができる?
お願いだ、答えを見つけたい。
「目ぇ覚ましてくれよぉ……。輝美……」
透明な雫が流れ落ち、輝美の姿はどんどん見えにくくなっていく。
「太一くん」
頭の中で、星歌の声がかすかに蘇った。
「星歌……」
お願いだ、星歌。
輝美を……助けてやってくれ。
あいつは、本当にいい奴なんだよ。
星歌に『好き』と言えなかった俺がこんなお願いすることかと言われるかもしれないけれど、俺はどうしようもなく輝美に助かってほしい。