星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「あれ? ……あれ?」
どうなっているんだろう。
わたしの周りだけ、まるで星が降ってきてるみたい。
夢だから、不思議なことは起きると思うけれど。
わたしの背は、なぜかするすると伸びはじめて止まった頃にはお母さんの背を越えるくらいになっていた。
だけど、驚いているのはわたしだけで、目の前にいるお父さんとお母さんは全然びっくりしていない。
ずっと優しい表情のまま、2人はわたしを見ている。
「あなた……すごいと思わない?」
「ああ」
お父さんが大きく頷く。
「輝美は今、それくらいの身長なのか」
わたし……今の身長になったんだ。
「お母さん、お父さん……」
あっ、声もいつも通りだ。
わたしは……18歳になった姿になっている。
「輝美! 本当に、大きく成長してくれたのね。こんなに大人っぽくなって、こんなに綺麗になって……」
涙を流しながら、お母さんはわたしを抱きしめてくれた。
わたし、大きくなった今の姿をお父さんとお母さんに見せることができたんだ。