星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「今日は短縮授業だったから、早かったねー」
真帆が、背伸びをしながら言った。
「どうする? どっか寄ってく?」
「そうだね、最近どこも寄っていかなかったし。いいんじゃない?」
「うんうん、じゃあ前に行ったスタバにでも行く?」
わたしが言ったけれど、花乃はあんまり笑顔じゃない。
「それもいいけど、最近ここを曲がったところのカフェめっちゃ人気らしいよ」
いつの間にか、わたし達は曲がり角まで来ていたのか。
花乃に言われる今の今まで、全然気が付かなかった。
「じゃあ、そのカフェ行く?」
「行きたい行きたい!」
花乃がすごく行きたそうにしていて、わたしも結構行きたい気持ちがあったので、おばさんにメッセージを打ってカフェへ向かった。