星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「……み! ……るみ! ……輝美!」
あれ……男子の声……?
男子が、わたしの名前を呼んでいる?
「ん……!?」
わたし、どれくらい目を閉じていたんだろう。
まぶたが重たい。
ずいぶん長いこと、眠っていたんだろうか。
目を開けると、天井の真っ白い光を男子が遮っているのがわかった。
「輝美!!」
「輝美!」
おばさんもいる。
男子は……松岡くんっ!?
わたしの名前を呼んでいた男子は、松岡くんだった。
どういうことだろう。
わたしの記憶の中の松岡くんは、わたしを『輝美』と呼んでいることはなかった。
「お姉ちゃん!!」
「お姉ちゃん!!」
瑠奈と美奈だ。
2人とも、小さな顔が涙で濡れている。
「望月さん!」
お医者さんも、わたしを必死な顔で呼んでいた。
「あれ……」
「輝美! 良かった、良かったぁ……!」
おばさんは、顔を涙でクシャクシャにしてわたしを抱きしめた。
「お姉ちゃーん!」
瑠奈と美奈も、わたしの腕にすがりつく。