星の数より多く、君に愛を伝えたい。

「着いたー」



到着したカフェは、あずき色で統一されていてとても綺麗だった。


今日が平日だからかな。
人が思ってたよりも少ないや。



「部活の疲れまで溜まってるのに、小テストの勉強のせいで全然寝れなかった!」



ひとつの声が聞こえて、目をやるとわたし達と同じくらいの年の子達が窓側の席で集まっていた。



「同じく!」



「もう部活の顧問マジで無理ー!」



「正直、前の顧問の方がずっとよかった!」



わたし達と同じ、女子高生がいる。


確か、ここら辺に女子校があったよね。
その女子校、見たことがあるけれどその制服を着ている。



「みんな何頼むー?」



気がつくと、莉音がメニューを取り出してぺらぺらとめくっていた。



「見せて見せてー! あっ、わたし、これがいい! これの気分だから!」



花乃が真っ先に、ココアの写真を指さした。



「決めるの早……」



「じゃあ、わたしはこれにしとく」



キャラメルラテの写真を指さした莉音。



「莉音も早いね……」



「うーん、どうしようかなぁ……」



メニューごときで、これでもかというくらい難しい顔をして真帆は悩んでいる。
でも、どれも美味しそうだからね。




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