星の数より多く、君に愛を伝えたい。

「たーいちー!」



……び、びっくりしたぁ。
誰もいないから、ここに来たんだけど、誰か来ちゃったかな。


しかも、太一(たいち)って……。



「おお、純平(じゅんぺい)」



確か、あの人は吾妻 純平(あずま じゅんぺい)くんだ。


確か、松岡くんとかなり仲のいい子だよね。
うん、松岡くんの下の名前は太一のはず。
間違いないよ。


これは、他の子から聞いた話だけどあの2人は同じ小学校に通っていたけれど、中学で別れ、そして高校で再会したんだとか。


吾妻くん、うちのクラスじゃないんだけどね。



「昨日から始まったドラマ、見た? あの女優さん、かわいくね?」



「まだ見てねーよ。そんな面白いの?」



「むっちゃ面白いよ! あれ見ないと損だろ」



「それより課題終わってんの? もうすぐ提出だぞ? 純平お前、またみんなの前で課題出してない人のとこで名前出されるぞ」



「平気だって。寝る時間削れば」



歩きながら、2人は男子トイレの方へ歩いて行ってしまった。




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