星の数より多く、君に愛を伝えたい。
ふぅー、びっくりした。
まさか、わたしがおばさんのことを『お母さん』じゃなくて『おばさん』って呼んだの聞かれたかな?
もし、聞かれたとしてもそれは絶対に大きなことだと思わないでほしい……!
キーンコーンカーンコーン。
チャイムが鳴ったにも関わらず、わたしの体は頭の中でさっきのことがぐるぐる回っていて、動けない。
「輝美、それより次の授業は?」
「ああっ! あと5分で始まっちゃう!」
そういえば、これはあと5分で授業が始まるチャイムだった。
わたしは、おばさんを置いていつの間にか教室の方まで走り出した。