星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「……ということなの」
わたしが話し終えると、気の毒そうに顔を引きつらせる松岡くんがいた。
「あっ……。なんか、ごめんね」
って謝るのは、変だったかな。
でも、無関係の松岡くんにこの悲しみを共用させていい訳がなかったから、つい謝っちゃった。
でも、彼は「いや、そんな……」と首を横に振った後、薄い唇の端っこと端っこを上にあげた。
「話してくれて、ありがとね」
「ううん、こちらこそ聞いてくれてありがとう」
なんだか楽な気分になった。
お父さんとお母さんが生きていた頃を思い出して涙が止まらなくなると思っていたけれど、逆に楽になった。