星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「輝美!」
放課後、いつメンに校舎裏の方に来るよう呼ばれたので行ってみると、真帆がいきなり、わたしに詰め寄ってきた。
「真帆……?」
「どういうこと!?」
「え」
「真帆、輝美にそんなに怒らなくても……」
莉音が、真帆をなだめてるけど、真帆は何をそんなに怒っているんだろう。
「みんなは何も思わないの? 輝美は、隠し事してたのよっ!」
隠し事?
わたし、何かみんなに嘘をついた覚えはない。
いや、強いて言うなら1つだけあるけど、まさか……。
「わたし、隠し事なんて……」
「してないっていうの?」
「してない」
「じゃあ、お父さんとお母さんは?」
「え?」
「お父さんとお母さんは生きてるのかってこと。さあ、どうなの。お父さんとお母さんは生きているの、既に亡くなっているの?」
そ、そんな……。
「……なんで聞くの?」
「いい加減理解しなよ。松岡と話してたところ、聞こえていたっていうのことを」
「松岡、くんと……?」
「輝美。本当な訳? お父さんとお母さん、既に亡くなっているっていうことは」
真帆の質問に、わたしの目の前は真っ暗になった。