星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「お父さんとお母さんは? いるの? 亡くなっているの?」
まるで海で溺れたように、苦しい。
「お父さんとお母さんは、もういないの」
重い口を開いて、わたしは今まで黙っていた、本当のことを話した。
「じゃあ、どういうこと? お母さんは色々と仕事は掛け持ちをしていることや、小さい頃一緒に星を見ていたこと。あれは、どういうこと?」
「小さい頃、お母さんと星を見ていたのは、本当。でもごめんなさい。お母さんが仕事を掛け持ちしていたのは、半分嘘」
「どういう意味よ」
「お母さん、生きてた頃は仕事、掛け持ちしてた」
「生きてた? やっぱり亡くなっているんだ」
次々と、真帆はわたしが今まで心の中の深い底にしまっていた、“それ”を探り出していく。
「うん」
「ずぅーっと、隠してたってことね」
わたしが心の深い底にしまってあった、“それ”らを確認して、真帆は険しい顔をした。
「うん。ごめん……」
「真帆。言い過ぎ」
「いいの! なんで隠したの?」
花乃の言うことも聞こうとしないで、真帆は根掘り葉掘り聞き続ける。
「理由もなく隠したの?」
「真帆、もうやめて!」
莉音が、真帆の体を少し引っ張ると、真帆は目に涙を浮かべて叫んだ。
「輝美の……輝美のバカッ!」