星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「真帆……!」
翌日、昨日のことで花乃が心配している。
「言いすぎたって思ってる。だけどね、輝美の家庭環境のこと、やっぱり言ってほしかった。ああやって、松岡に言うぐらいだったら」
うん、だって松岡よりもわたし達の方が輝美と話している。
「だって、悔しいじゃない……。信頼されてないみたいな感じになって……。悲しいと思わないの?」
「気持ちはわかるけどさ、輝美の気持ちにもなってあげてよ。輝美だって、辛かったんだろうし……」
莉緒も花乃と同じように、悲しそうな瞳をしながらわたしに言ってくる。
「そうだよ、輝美はお父さんとお母さんがいなくても頑張ってたんだし。わかってあげようよ……?」
なんで、2人ともわたしの気持ちは『分かるよ』だけ言っておいて、あとは輝美ばっかり気にかけるの?
口で言っているだけで、本当は理解する気がないの?
「輝美、輝美って。確かに輝美は、すごいと思うけど、みんなそっちを優先するわけ!?」
「真帆……」
花乃と莉音は、悲しい瞳を大きく見開かせた。
「じゃあ! 輝美は、わたし達よりも先に松岡に話したの、おかしいと思わなかったの?」
「それは……」
「みんながどんなにおかしいと思わなくても、わたしは少なくとも違和感を覚えた。あんな長い間、嘘をついてたんだから!」
わたしがそう叫ぶと、教室にいる半分くらいの人がわたし達の方を見ている。