星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「瑠奈、おばさん! お姉ちゃん、来たよ!」
わたしの前で階段を降りている美奈が言った。
見ると、瑠奈がテーブルに箸を並べている。
「輝美、お昼寝していたのね。呼んでも来ないものだから、そうじゃないかと思ったの」
お皿を並べている、おばさんが言う。
「ごめんなさい、おばさん。手伝い、何もできなかったね」
「いいのよ、たまにはこういう時もあるわ。さあ、冷めないうちに食べましょ」
「いただきます」
わたし達は席に着いておばさんが作った肉じゃがを食べ始めた。
「お姉ちゃん、何かいい夢でも見てたの? すごく気持ち良さそうだったけど」
「い、いや。寝てる時って、そりゃあ気持ちいいから、それじゃない?」
妹たちの前で、お母さんに抱かれていただなんて、いくら夢でも何故か恥ずかしくて言えなかった。
「それって、見た夢は忘れたってこと?」
「そうだね、あんまり思い出せないかも……」
わたしは、とりあえず嘘をついていないと思わせないように、苦笑いした。
「そうなの? まぁ、いいんだけど」
美奈は、そう言って肉じゃがにあった、少し大きめのじゃがいもを箸でつまんだ。