星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「怖い……」
わたしの体が、ガタガタと震えてきたのが自分でもわかった。
きっと今でもどこかで、わたしのことを指さして『捨て子』だと言っている人がいる。
わたしのことを『捨て子』と広めている人がいる。
「輝美……」
震える肩に、花乃の手が乗った。
「あんなの、いいよ輝美! 根も葉もないことで、すぐ騙されるような人のことなんか」
莉音が、慌ててフォローした。
「そ、そうだよ! 輝美は何も悪くない。噂を広めたり、簡単に騙されたりするほうがダメなんだよ」
花乃も莉音に続くと、すかさず真帆も、
「それに少なからず、どこかで輝美が捨て子だって聞いても信じてない人はいるよ!」
と言ってくれた。
わたしが持っていた重いものは、4人で持ち上げる感じで少しは軽くなった。
「う、うん……。そうだよね……」
でも、やっぱり恐怖はわたしを追いかけることをやめてはくれなかった。