星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「あっ、花乃がきたー!」
翌日。
待ち合わせ場所に3人で立っていると、莉音が声を立てた。
今待ち合わせ場所に立っていた3人というのは、わたし、莉音、真帆。
つまりわたし達は、花乃を待っていたということ。
「みんな、ごめんね! 待った?」
花乃は、ワンピースや胸元の赤いリボンをフワフワ揺らしながら聞いてきた。
「うん、3分くらいね」
「あっ、そんぐらいならよかった!」
わたし達が集合した頃には、もう12時を指していたため、みんなはお腹が結構減っていた。
「さあ、ご飯を食べに行った後は何しようか」
真帆が、黒いパンプスの音を鳴らしながら言った。
「そうだねー、電車乗ったりする?」
「みんな、お金どれぐらい持ってきたー?」
わたしの言葉に、お金について気になったのが莉音の口も開いた。
「うーん、一応電車に乗ったりすることはできるよ」
花乃は歩きながら、自分の財布の中身を見る。
「それじゃあ大ざっぱすぎて、よく分かんないよ」
真帆は苦笑いをしている。
「まあ、後で色々確認したり調べたりして決めようよ!」
まあ急にお出かけをするということなので仕方ないかもしれないけれど、わたし達、さすがに決めなさすぎだよね……。