星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「なあなあ、あれ行こうよ!」
デパートに入り、吾妻くんが指さしたところには手前に文房具が売られてある。
「あー、あれか? まーいいけど。俺、最近ペンの色がもうすぐなくなるしさー」
「女子はどうすんの?」
「まあ、文房具だけじゃなくて色々売ってるし、まあいいけど」
真帆は、そう言いながら男子について行く。
まあ、わたしも別に反対はしない。
奥の方には、かわいい小物などが売ったりしているからね。
バッグにつけられる動物のマスコットやメモ帳などが売られてある。
星をモチーフにしたボールペン。
高校生が使うようなデザインではないような気がしたけれど、星が好きなわたしからするとこういうのはついつい惹かれちゃう。
「やっぱり星好きなんだね」
松岡くんの手には、黒いケースのついた消しゴムが握られてあった。
「あれ、消しゴム?」
「使ってたヤツ失くしちゃってさー」
苦笑しながら、松岡くんは言った。
「よくあるよね!」
「じゃあ、これ買おうかな!」
花乃がとったのは、ハリネズミのストラップだった。
「わあ、かわいい!」
なんだか、花乃でさえ小動物みたいな感じがするから花乃らしいと思って頬が緩んじゃった。