星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「輝美、花乃。何にしたの?」
お会計を済ませると、莉音が近づいて聞いてくる。
「わたしは、このハリネズミのストラップで輝美は星のボールペンだよ」
花乃がストラップを見せながら言った。
「へえ、かわいいじゃん」
「わたしは、これ。もうすぐメモ帳なくなるとこだったから」
真帆のメモ帳は、白に青の水玉模様といった、爽やかで女の子らしいデザインだった。結構シンプルなものを持っている真帆にしては、ちょっと意外かも。
「いいねー!」
「莉音は?」
「わたしは、花乃と同じでストラップ。プリンの形!」
莉音が買ったプリンをモチーフにしたストラップは、上に乗ってるホイップクリームとサクランボまで本物そっくりだった。
「あははっ、間違って食べないようにね?」
「誰が食べるのよー!」
わたしがからかうように言うと、莉音が鋭く答えて4人できゃあきゃあ笑った。
「お? みんな買い終わったのか」
新垣くんもこっちへ来た。後ろからは、松岡くんと吾妻くんもついてくる。
「この後どうしよっか」
莉音が言うと、みんなはどこ行こうかとキョロキョロ見回し始める。
「あっ、あそこにカフェあるからお茶する?」
「いいかもな! じゃ、デザートとするか!」
松岡くんが、白い歯を見せてニカっと笑った。