星の数より多く、君に愛を伝えたい。

カフェでは、さすがに7人も座れるような席がなかったので、女子の席と男子の席で分かれた。
といっても、隣同士だったので別に好きに話すことはできたんだけどね。



「お待たせしました、アフォガードです」



エスプレッソとバニラアイスが運ばれてきた。
アフォガードは、エスプレッソにアイスを沈めたもので、わたしの1番好きなデザート。

わたしはバニラアイスを、エスプレッソの中に入れる。


「おお、花乃のも美味しそう!」



「でしょ!」



わたしのアフォガードとほぼ同時に運ばれてきた花乃のフルーツパフェは、カラフルでキラキラしている。



「新垣ー、お前さっきのラーメンみたいにラー油飛び散らせないで綺麗に食べろよ。女子もいるんだし」



「分かってるって」



新垣くんと松岡くんの会話が聞こえてきて、わたしは苦いソースが全体についたバニラアイスを頬張りながら、思わず微笑んだ。




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