星の数より多く、君に愛を伝えたい。
カフェから出ると、もうあっという間に夕方になっていた。
「あともう少ししたら、帰った方が良さそうだよね」
わたしが言うと、みんなもうんうんと一斉に頷いた。
歩いて行くと、クッキーのお店があって、いろいろな人が並んでいた。
「お土産として、クッキー買いに行かない?」
花乃がクッキーの方を指さしながら言うと、
「それ美味しいよね、どれも!」
と、莉音も賛成した。
目移りするくらい、いろいろな種類のクッキーが売られてある。
コーヒー味は自分用、妹たちには、ジャム入りのを買うことにした。
莉音は、ごまが入ったクッキーで花乃は、チーズのを選んだ。
「松岡くん、買わないの?」
松岡くんはといえば、目線が少し上でクッキーを見ていない。
「あ、まだ決まってなくてさ。ん? 望月、コーヒー味とジャム入りのクッキー、2種類も買うんだ?」
「コーヒー味は自分用で、ジャム入りのが妹たち用なの!」
「なるほど……。じゃあ俺は、望月と同じようにコーヒー味のクッキー買うかな」
松岡くんは、コーヒー味のクッキーが入った箱を取った。