星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「で、輝美はどうしたの?」
「あぁ……」
わたしは思わず2人から目を逸らし、言葉を濁した。
真帆はそんな様子を見て、わたしの両肩に手を置いた。
「前みたいに怒ったりしないから、わたし達を信じてほしい」
「うん……」
わたし達は、グループだもんね。
だから、何かあったら言うことが大切なんだ。自分で解決できない時は、1人でも多い方が答えへの道は近くなる。
未解決のまま終わっても、いいことはない。
わたしは、口を開いた。
「さっきさ……大原 すみれちゃんと会って」
「大原 すみれちゃん? ああ、確か1年生でしょ? 4月ごろに、美少女転校生2人組って言われてて、その片割れだよね?」
真帆が、わたしの両肩から手を離して言った。
「うん……」
「その子が、どうかしたの?」
「莉音が吾妻くん好きなの知ってるでしょ?」
「うん、でもなんで莉音が? って、その流れはもしかして……」
花乃が、口元を両手で抑えた。
「うん。すみれちゃん、吾妻くんを狙ってるんだって」
花乃と真帆は、顔を見合わせた。