星の数より多く、君に愛を伝えたい。
翌日。
わたし達は、すみれちゃんの件を莉音に話すことにした。
「えっ」
わたし達の話を聞いて、莉音は真っ青になった。
「ライ、バル……?」
「今までわたし、恋のライバルとかいたことないから正直よくわかんないよ!」
プレッシャーに弱い莉音は、あたふたしていて舌が回っていない。
「でも莉音。これで恋を頑張ろうって思う気持ちが強くなったでしょ?」
真帆が莉音をポジティブな気持ちにさせようと、冷静に話した。
「う、うん……まあ……」
「後輩が頑張ってるの! 莉音が弱気でどうするの?」
「それはそうかもだけどぉ……」
「まあまあ、真帆。それと同時に、不安にはなっちゃうってことなんだよ」
花乃は、同情してあげようとそう言ってるみたい。
「そうだねぇ……まあといっても、確かにすみれちゃんは可愛いよ。見たことあるけどほんとに可愛かったし。でも、だからといって莉音だって可愛いんだから。ね? しかも、いい男は女を容姿では選ばないはずだよ」
真帆の言葉に、わたしは頷いた。
「そうだよ、莉音。わたし達がついてるよ」
わたしは、莉音の手を取る。
「ありがとう、みんな……」
莉音は消えそうな声で言った。