星の数より多く、君に愛を伝えたい。

「あれー、輝美じゃん」



コンビニに入ると、そんな声が聞こえた。



「花乃!」



お弁当を持った花乃が、いた。



「コンビニに何か用事があったの?」



「妹たちが2人揃って熱出しちゃってね、だからゼリー買ってきてあげようと思って」



「うわあ、えらあい! さっすが、お姉ちゃん!」



「花乃は?」



「わたし? わたしは今日、親が仕事でいないから普通にコンビニ弁当買って食べるだけー」



花乃の手には、確かにコンビニ弁当があった。
梅干しが乗ったご飯、卵焼き、エビフライ、焼き鮭、タコさんウインナー……。



「えーっと、そのお弁当か!」



「うん! いろいろあるからねー。でもわたし、エビフライが好きだから。エビフライついてるのに決めたの!」



確かに、ハンバーグとか、ナポリタンとか花乃の好きそうなお弁当はあるけど、エビフライが乗ってあるのって花乃が持ってるやつだけだ。



「えーっと、みかんゼリーどこだっけ?」



「ゼリーならここだよ」



花乃が指さしたところを見ると、確かにみかん、ぶどう、りんごといったゼリーが並んでいた。



「ああ、ありがと」



わたしは、みかんゼリーをふたつとって花乃と一緒にレジの方へ並んだ。




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