星の数より多く、君に愛を伝えたい。
「ただいまー」
わたしは、ゼリーの入ったバッグを揺らしながら家に入った。
靴を脱いで、歩いたけれど全く物音がしない。
2人とも、寝ちゃったかな。
「おかえりー……」
瑠奈は、枕にあごを乗せたままそう言ってきた。
なんだ、起きてたんだ。
それとも、今起きたところかな。
美奈は……寝てるか。
「はい、ゼリー買ってきたよ」
「ありがとう、お姉ちゃん。美奈、輝美お姉ちゃんがゼリー買ってくれたって!」
瑠奈はベッドから降りて、美奈の肩をツンツンと突いた。
「ゼリー……?」
美奈も目を覚ましたみたい。
美奈も、ベッドからモゾモゾ這い出て食卓の方へ行った。
わたしは、バッグから二つのゼリーを出した。
バッグの中が、ゼリーでちょっと冷たくなっている。
2人はゼリーに浮かんでいるみかんの果肉を口の中に入れる。
「ゼリー、美味しい?」
「うん」
瑠奈と美奈は、色違いのパジャマにゼリーをこぼさないように食べている。