星の数より多く、君に愛を伝えたい。
その夜。
瑠奈と美奈は、無事熱が下がったようで夜ご飯もちゃんと食べられていたし、いつも通りだった。
「ごちそうさま!」
ご飯を食べたお皿をキッチンの方に置いてから、わたしは部屋に上がった。
携帯には、グループメッセージの通知が来ていて送り主はどうやら真帆のようだった。
『夏期講習行ったら、松岡くんがいたんだけど、輝美会ったー?』
へえ、真帆も夏期講習に行ってたんだ。
『会ったよ』
タプタプと操作して、わたしはそう送った。
『なんか話したー?』
『松岡くんね、医療関係の大学行くらしいよ』
『え、予想外!』
『このままうまく行くといいね』
莉音がメッセージを送ってくる。
『莉音も、大学に行けば莉音にぴったりな男がいるでしょ。それで音楽できる男と結婚して、音楽一家作っちゃえばー?』
『そこまで考えるの? はやいよ(笑)』
真帆の言葉に、わたしはそうメッセージを送る。
『恋愛イコール結婚って考えをした、小学生みたい』
花乃も参加してきた。
『大人な恋の経験がなくて、悪かったね!』
子供扱いされてうんざりしたように笑う真帆を想像して、わたしは思わず携帯を握りしめたまま、肩を震わせて笑っちゃった。