僕はペットで離婚を決めました
ゲージの中で寝ている小太郎を見て謙は。
「おい、お前。いい加減にしろよ! 邪魔するな! 」
と、小声で言った。
寝ている小太郎は、耳だけ動かしていたが目を覚まさなかった。
半分不機嫌なまま、謙はベッドに入った。
美奈とは少し間を空けて、そのまま眠った謙。
早く子供が産みたい。
一ヶ月でも早い方がいい。
美奈はそう言っている。
だが。
こんな状況が続けば、そんな事は無理だ。
犬が寝室にいる限り無理に決まっている!
謙はそう思った。