旅立ちの日に
「ハァ・・・・・。何で皆、バラバラになっちゃったんだろー。」
お昼休み。
私は、廊下で悠馬に相談していた。
こんな時、頼れるのは悠馬しかいない。
「仕方ないよ。学年が上がるにつれて皆、悩みとかあるだろうし。」
「でも、私は前の仲良かったときに戻りたいかな〜。」
「音歌は、優しいな。」
悠馬の無邪気な笑顔に思わずキュンとする。
「決めた!私、歌でみんなを救いたい!みんながまた笑顔でいられるようにしたい!」
「音歌・・・・・・。」
「だから協力して!おねがい!」
頼まれたら断れない性格だ。
音歌の行動力に驚かられる。
「分かった!協力してやるよ!」