Sync.〜会社の同期に愛されすぎています〜
しかし、この恋は突然打ち切られることになる。
交際してから3年経ったある日、突然社長室に呼ばれた俺は、「昇格?」と期待を膨らませていた。
しかし、部屋の中は重苦しい雰囲気に包まれている。社長は俺を睨みつけるように見る。
「逢坂蓮・・・うちの心春と付き合っているようだね。」
3年も付き合っておきながら否定はできないため俺は返事をした。
「君のことは優秀だと思っているし、会社にも随分貢献してくれた。私の本を読み込んでくれていたことも、それを活かしてくれていたことも非常に嬉しかった。だが、娘の結婚相手となると話は別。悪いけれど君の家族のことを調べさせてもらった。相当なギャンブル依存、消費者金融で借金もしているみたいだね。」
(おいおい、そんなの知らなかったぞ)
そういって、社長は机の上に札束を出した。
「本当なら、今すぐにでもこの会社を去って欲しいくらいだけれど、君は苦労してこの会社に来てくれたみたいだし、結果も出しているいい人材だからね。そこは認める。でも、娘からはもう離れてくれ。君は良くても君の両親とは関わりたくない。自分自身はろくに努力せず子供の手柄で裕福になるのは許せない。どうせいい出資者にされてますますパチンコにのめり込んでくのが目に見えてわかる。あとは、我が社の社員の親がギャンブルで借金があるのはね・・・だから、このお金で返済して、両親を病院に連れて行きなさい。
言ってることわかるよね・・・」
「お金はいりません。俺がなんとかします。彼女とも別れません。好きだから。そして、この会社辞めます。」
俺は声を震わせながら言い放ち社長室を出た。
底辺の人間は、いつまでも底辺にしかいられない。思いっきり俺や家族を見下したあの男が、憧れから幻滅に変わる。
でも、心春のことは変わらずに好きで好きでたまらなかった。
仕事や憧れの存在を失っても、変わらない愛があって守りたい人がいて、それだけで充分と思ってしまう自分がいる。
それ程に俺の中で心春の存在は大きかったのだ。
交際してから3年経ったある日、突然社長室に呼ばれた俺は、「昇格?」と期待を膨らませていた。
しかし、部屋の中は重苦しい雰囲気に包まれている。社長は俺を睨みつけるように見る。
「逢坂蓮・・・うちの心春と付き合っているようだね。」
3年も付き合っておきながら否定はできないため俺は返事をした。
「君のことは優秀だと思っているし、会社にも随分貢献してくれた。私の本を読み込んでくれていたことも、それを活かしてくれていたことも非常に嬉しかった。だが、娘の結婚相手となると話は別。悪いけれど君の家族のことを調べさせてもらった。相当なギャンブル依存、消費者金融で借金もしているみたいだね。」
(おいおい、そんなの知らなかったぞ)
そういって、社長は机の上に札束を出した。
「本当なら、今すぐにでもこの会社を去って欲しいくらいだけれど、君は苦労してこの会社に来てくれたみたいだし、結果も出しているいい人材だからね。そこは認める。でも、娘からはもう離れてくれ。君は良くても君の両親とは関わりたくない。自分自身はろくに努力せず子供の手柄で裕福になるのは許せない。どうせいい出資者にされてますますパチンコにのめり込んでくのが目に見えてわかる。あとは、我が社の社員の親がギャンブルで借金があるのはね・・・だから、このお金で返済して、両親を病院に連れて行きなさい。
言ってることわかるよね・・・」
「お金はいりません。俺がなんとかします。彼女とも別れません。好きだから。そして、この会社辞めます。」
俺は声を震わせながら言い放ち社長室を出た。
底辺の人間は、いつまでも底辺にしかいられない。思いっきり俺や家族を見下したあの男が、憧れから幻滅に変わる。
でも、心春のことは変わらずに好きで好きでたまらなかった。
仕事や憧れの存在を失っても、変わらない愛があって守りたい人がいて、それだけで充分と思ってしまう自分がいる。
それ程に俺の中で心春の存在は大きかったのだ。