いつか、きっと。

え!?ちょ、ちょっと友也!!

『俺の明日美』って……。

｢明日美～よかねぇ愛されとるねぇ！ラブラブな様子ば見せつけられて羨ましか～。さっきから友也くんずっと明日美の手ば握ったまんまやし。成人式でもイチャイチャしてさ～｣

｢ま、真実！なん言いよっとね。そういう真実だって、町田くんとは友達とか言うてさ。付き合いよるカレカノにしか見えんかったけど？｣

真実がみんなの前で恥ずかしいことを言い出すから、つい私も言い返してしまった。

｢だけん、私たちは……｣

｢あっ、あのさ！俺やっぱり真実に言いたかことのあっとけど｣

ちょっとここであんな言い方はまずかったかなと思ったけど、真実の言葉を遮るようにして町田くんが真実に何か言おうとしている。

｢町田くん、なんば言いたかとかは大体予想のつくけど。今ここでその話はちょっと｣

｢いいや、みんなの前で言わせてもらう！真実、もう一度俺の彼女になってくれんか？｣

町田くん、やっぱり真実のことまだ好きだったんだね。
真実もそうじゃないのかな……。


｢俺、誰よりも真実のことが好きやけん。今の関係じゃ先の見えんし、このままじゃ真実ば大切にしきらんと思う。だけんが、ちゃんと付き合いたか。なあ真実……今度こそお前のことばしっかり守れる男になるけん。もう一度、俺とやり直してくれんか？｣

こうやってみんなの前で堂々と言えるなんてすごいな。
それだけ本気なんだよね。

｢町田くん……。私だって町田くんのこと好きよ｣

｢そんなら！なんも問題なかろ？｣

｢けどね私、自信のなかと。またケンカしたり、町田くんのこと信じられんごとなるかもしれん。そがんなったらまた別れたりとか……。そがんとは嫌やけん。そいやったら今みたいに友達でおった方がよかとかも｣

真実……。

真実も町田くんのことを本気で好きだから、簡単にはカレカノに戻れないのかも。

別れの辛さを一度経験してるから臆病になってるんじゃないかな。

だけど私はやっぱり真実と町田くんにはカレカノに戻ってほしい。