いつか、きっと。
入り口から一番遠い場所にある、パレスハウステンボスまで歩いてみることに。

冬だから花は咲いてないのかと思ったけど、可愛らしいチューリップが綺麗に街並みを彩っていた。来月からチューリップ祭りらしいから、これからもっとたくさんのチューリップが飾られるんだろうな。

「チューリップ祭りの期間じゃなくて残念やったね。でもチューリップ見られて嬉しか」

「今度は違う季節に来ればよかっじゃ?また別のイベントとかあるやろ。とりあえず今日のところは"胡蝶蘭展"でも行っとくか」

「えっ!なになに?"胡蝶蘭展"とかありよっと?どこどこー」

ちょうどいま向かっている、パレスハウステンボスで開催中だという"胡蝶蘭展"で優雅で華やかな胡蝶蘭を楽しみ、その近くにあるフォレストヴィラへコテージを見に行った。

ハウステンボスにはいくつかのホテルがあってどれも素敵だけれど、私はこのコテージタイプの部屋に泊まってみたいという憧れがある。

いつか友也とこういう素敵なコテージに泊まることが出来たらなぁ……。

フォレストヴィラでコテージを見た後、アムステルダムシティへ。

「あー腹へった!明日美、昼飯なんか希望とかあるか?」

「うんにゃ別に。ていうか何処に何のあるとかもまだよう分からんとに。強いて言うなら、美味しかものば食べたか!」

朝早かったし、ココに来てからよく歩いたし、いろいろ興奮したりしたせいかお腹もいい具合に空いてきた。

「そりゃ、そーたいな。俺もうまかもんば食いたか。……ってわけで佐世保バーガーに決まりな!」

佐世保バーガー!!

「たっ食べたい!!でも佐世保バーガーってハウステンボスにもあると?」

「あるとってばい!多分この辺の近くにもあるはずけど。明日美も一緒に探して。"ダム"っていうバーガーショップば」

"ダム"……ね。

ん……もしかして……?

少し先に見えるお店の前に立っている看板の絵がハンバーガーっぽいキャラクターで、そこに"ダム"って文字が見えた。

「あった!あそこじゃ?友也っ」

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