いつか、きっと。
佐世保バーガーを味わった後は、いろんなアトラクションを楽しんだ。

巨大迷路やトリックアート、シューティングゲーム、ロボットの館。

ショコラ伯爵の館とか、ホラーハウスとか、とにかく時間が許す限り遊びまくった。

夕方五時半ごろからイルミネーションがライトアップされ、街並みの様子は一変した。

光の王国。

何処を見ても色鮮やかな光に圧倒される。

「うわー!きれかね友也!!えっと、何時まで見られるとやったっけ?」

「九時五十三分発の電車に間に合えばよかけん、そうなぁ……九時二十分くらいまでにしとくか。あと三時間ちょっとばい」

場内は広いから、隅から隅まで見て回る事は難しそうだけど。

できるだけたくさんのイルミネーションを楽しみたい。

「ねえ、観覧車は最後にせん?それまでに行きたいとこば見て回ろうよ!友也が見たかとはどれ?」

「俺は明日美が見たかとこでよかとけど。今日は明日美のために来たっぞ?行きたかとこに俺が連れてってやるよ」

最初にアトラクションタウンへ移動し、光の天空ツリーを見た。

高さ三十メートルのキラキラ輝くツリーに目が釘付けになった。

入国して直ぐに乗ったカナルクルーザーにもう一度乗るため、ウェルカムの乗り場へ。

夜になりイルミネーションが点灯してからは景色も様変わりしたけど、ただそれだけではなかった。運河全体が虹色のライトで照らされ、すごく綺麗!

そして船が通ると噴水があがり幻想的な世界を演出してくれる。

タワーシティにあるドムトールンも美しくライトアップされている。

ドムトールンから溢れ出てくるような"光の滝"が広くて大きな青い海"光のアートガーデン"へと流れていく。

その壮大な景色は感動的。

「うはー!!すごかね!!こがん綺麗なイルミネーションば友也と見られるなんて。今日は最高の誕生日ばい。はぁ~ハウステンボスって本当にロマンチック。連れてきてくれてありがとう……」

「そうか?明日美が喜んでくれたなら俺も嬉しかばい。でもそろそろ……ラスト行っとくか」

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