いつか、きっと。
ダブルデート
未来から田代先輩とのこれからについて悩んでいると相談を受けたのが二月後半の事だった。
それから四人のスケジュール調整に難航し、ダブルデートは直ぐには実現できなかった。
三月は年度末で、友也が学校の事でバタバタしていたから。
先生になって五年目を迎えるとあって、そろそろ異動になるかも?なんてソワソワしていたけど、今年は免れたようでホッとしていた。
それでも学年やクラスが替わるし、新しく担任となるクラスの準備とかなにかと忙しそうだった。
『新学期始まったらまたバタつくやろうけん、春休み中の方が時間取れるかも。四月の始業式前の日曜日ならいまんとこ大丈夫そうけど』
「ホント!?そしたら未来と瀬名くんにも聞いてみるけん」
やっと四月最初の日曜日に決まったダブルデート。
春だから気候もいいし、お花見もいいねってことになった。
そこで稲佐山に花見がてら遊びに行こうということに。
稲佐山には高校生の時遠足で行った事がある。
未来と『久し振りだねー!』なんて懐かしく思い出話に花が咲いたりして。
瀬名くんにダブルデートのことを話したのは、彼が福岡出張から帰った三月初旬。
「瀬名くんいま彼女おらんとやろ。私の友達がね、瀬名くんに会ってみたからしかけん一緒に遊びに行かん?私の彼氏も来るし」
「えっ!?御子柴も……。ってことはダブルデートってことか」
さすが、察しがいい。
多分瀬名くんだったら二つ返事でOKしてくれるだろうと思ってたけど。
「瀬名くん友也のこと知っとるって言うたやろ。友也もね、瀬名くんと話してみたかったって言いよるし。みんな同い年やけんよかよね?」
「マジか……。で、その生田の友達の未来ちゃんって、俺のこと狙っとると?確かに俺いま彼女おらんけど、特定の彼女ば欲しか訳じゃなかっさね。そいに……」
まさかの展開。
すぐに食いついてくれるだろうという私の予想に反して、雲行きが怪しくなってきた。
でも、特定の彼女を作る気がないっていうのは好都合かも。
私だって何も本気で未来と瀬名くんをくっつけようなんて思ってないし。
それから四人のスケジュール調整に難航し、ダブルデートは直ぐには実現できなかった。
三月は年度末で、友也が学校の事でバタバタしていたから。
先生になって五年目を迎えるとあって、そろそろ異動になるかも?なんてソワソワしていたけど、今年は免れたようでホッとしていた。
それでも学年やクラスが替わるし、新しく担任となるクラスの準備とかなにかと忙しそうだった。
『新学期始まったらまたバタつくやろうけん、春休み中の方が時間取れるかも。四月の始業式前の日曜日ならいまんとこ大丈夫そうけど』
「ホント!?そしたら未来と瀬名くんにも聞いてみるけん」
やっと四月最初の日曜日に決まったダブルデート。
春だから気候もいいし、お花見もいいねってことになった。
そこで稲佐山に花見がてら遊びに行こうということに。
稲佐山には高校生の時遠足で行った事がある。
未来と『久し振りだねー!』なんて懐かしく思い出話に花が咲いたりして。
瀬名くんにダブルデートのことを話したのは、彼が福岡出張から帰った三月初旬。
「瀬名くんいま彼女おらんとやろ。私の友達がね、瀬名くんに会ってみたからしかけん一緒に遊びに行かん?私の彼氏も来るし」
「えっ!?御子柴も……。ってことはダブルデートってことか」
さすが、察しがいい。
多分瀬名くんだったら二つ返事でOKしてくれるだろうと思ってたけど。
「瀬名くん友也のこと知っとるって言うたやろ。友也もね、瀬名くんと話してみたかったって言いよるし。みんな同い年やけんよかよね?」
「マジか……。で、その生田の友達の未来ちゃんって、俺のこと狙っとると?確かに俺いま彼女おらんけど、特定の彼女ば欲しか訳じゃなかっさね。そいに……」
まさかの展開。
すぐに食いついてくれるだろうという私の予想に反して、雲行きが怪しくなってきた。
でも、特定の彼女を作る気がないっていうのは好都合かも。
私だって何も本気で未来と瀬名くんをくっつけようなんて思ってないし。