いつか、きっと。
そしてやって来た日曜日。

家の外に出るのはインフルエンザで病院を受診して以来だから、約一週間ぶり。

病み上がりだけど、いつまでも放置できない問題だし、一週間悩みに悩んだ上で未来と話をする決意を固めた私。

未来と話すより友也と話した方がいいんじゃないかとも考えた。

だけど、友也からは電話もメールも来ていない。

隣に住んでいるというのに、私と友也の距離は急速に離れてしまっている気がする。

おばちゃんから私がインフルだったってこと聞いているはずだけど何も連絡して来ないってことは、私にもう関わりたくないということ?

私、友也に嫌われるようなこと何かしたのかな。

いくら考えても分からない。

ダメダメ、ひとりでネガティブに陥っても仕方がない。

とにかく今は未来に会って話をすることだけ考えよう。

どう思っているのかは分からないけど、未来は電話もメールもしてきてくれたんだから。

こうなった今でもまだ、親友のつもりだから。


夜に未来と会うことをお母さんに話すと、晩御飯を早めに用意してくれたから七時にはもう食事も済んでしまい落ち着かなくなった。

「明日から出勤やろ。あんまり遅うならんごとね。未来ちゃんと会えば話の弾んでいつまでも喋っとるかもしれんけど。たまにはうちにも遊びに来んねって言うとって。お母さんも未来ちゃんに会いたかよ」

「うん、言うとくよ。フレスポで時間ば潰してから行くけん」

ごめんねお母さん。

うちに遊びに来てなんて、言えないかもしれない。

でも今はまだお母さんにそれを言えるわけがないから、そう答えるしかなかった。

こんな嘘ばかりの娘で、本当にごめん……。





まだ早すぎるけど、百円ショップでもブラブラしながら気を紛らすことにしよう。

お店を見て回りながら気を紛らすつもりだったけど、それは無理だと気付くのにそう時間はかからなかった。

結局未来を待つしかなくて、約束したファミレスに着いたのは、七時四十分頃だった。

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