いつか、きっと。
『お節介かもしれんけど、てっちゃんから頼まれたけん言うとく。お前携帯の電源切っとるやろ?未来さんも御子柴も何回かけても繋がらんって嘆いとったらしかけど』
……てっちゃん?
頼まれたって、何を。
でもなんで、未来と友也のこと。
「てっちゃんて瀬名くんの親友やったっけ。すっかり仲直りできたとばいね。でもそのてっちゃんに何ば頼まれたと?私が携帯の電源切っとることとか……」
『まだ気づかんか。てっちゃんは俺の親友でもあるけど、御子柴の高校時代の部活の先輩さ』
友也の先輩って言えば、田代先輩しか知らないけど。
田代先輩の名前は、哲さん。
未来はいつも『テツくん』と呼んでいた。
てっちゃんは………テツくん!
「でもでも、確かてっちゃんの彼女さんが結婚ば迫って作戦ば実行しよるって」
田代先輩、もう新しい彼女がいるの?
いくらなんでも早すぎじゃないかな。
でも待って、さっき未来の名前が出てきたよね。
未来も友也も私に電話かけたって。
……どういうこと?
『そうさ、未来さんがてっちゃんに仕掛けた作戦は、御子柴と付き合うフリして脅し、結婚ば決意させること。つまり御子柴と未来さんの関係は偽りやった。てっちゃんは仕事が一段落して、やっとプロポーズできたって』
えっ、待って待って!!
何を言ってるのかよく分からないよ。
偽りって……何が?
「だって、未来のお腹の中には友也の赤ちゃんが……」
…………いるんじゃないの?
『ああもう全く。お前の脳内はどがんなっとっとか。未来さんから聞かされたとやろうけど、完全にお前の勘違い。なんで御子柴に確かめんやった?』
確かめたかったよ。
だけど、出来なかった。
確かめるのが怖かったんだ、多分。
「未来はまだ妊娠のことを告げていないと言ってたし。電話じゃなく直接会って言いたいからって。だから先に私から言えんと思って。…………勘違い!?」
『ああ、勘違い。はっきり言うてやるけん、よう聞けよ。未来さんの赤ちゃんの父親は御子柴じゃなか。断言するぞ、父親はてっちゃんしかおらん。あの二人やっと結婚する運びになったらしか。ほんっと周りの人間ば振り回しやがって』
わ、別れたんじゃなかったの?
未来は友也と付き合ってるんじゃ……。
そんな突然『偽りやった』なんて言われても!
……てっちゃん?
頼まれたって、何を。
でもなんで、未来と友也のこと。
「てっちゃんて瀬名くんの親友やったっけ。すっかり仲直りできたとばいね。でもそのてっちゃんに何ば頼まれたと?私が携帯の電源切っとることとか……」
『まだ気づかんか。てっちゃんは俺の親友でもあるけど、御子柴の高校時代の部活の先輩さ』
友也の先輩って言えば、田代先輩しか知らないけど。
田代先輩の名前は、哲さん。
未来はいつも『テツくん』と呼んでいた。
てっちゃんは………テツくん!
「でもでも、確かてっちゃんの彼女さんが結婚ば迫って作戦ば実行しよるって」
田代先輩、もう新しい彼女がいるの?
いくらなんでも早すぎじゃないかな。
でも待って、さっき未来の名前が出てきたよね。
未来も友也も私に電話かけたって。
……どういうこと?
『そうさ、未来さんがてっちゃんに仕掛けた作戦は、御子柴と付き合うフリして脅し、結婚ば決意させること。つまり御子柴と未来さんの関係は偽りやった。てっちゃんは仕事が一段落して、やっとプロポーズできたって』
えっ、待って待って!!
何を言ってるのかよく分からないよ。
偽りって……何が?
「だって、未来のお腹の中には友也の赤ちゃんが……」
…………いるんじゃないの?
『ああもう全く。お前の脳内はどがんなっとっとか。未来さんから聞かされたとやろうけど、完全にお前の勘違い。なんで御子柴に確かめんやった?』
確かめたかったよ。
だけど、出来なかった。
確かめるのが怖かったんだ、多分。
「未来はまだ妊娠のことを告げていないと言ってたし。電話じゃなく直接会って言いたいからって。だから先に私から言えんと思って。…………勘違い!?」
『ああ、勘違い。はっきり言うてやるけん、よう聞けよ。未来さんの赤ちゃんの父親は御子柴じゃなか。断言するぞ、父親はてっちゃんしかおらん。あの二人やっと結婚する運びになったらしか。ほんっと周りの人間ば振り回しやがって』
わ、別れたんじゃなかったの?
未来は友也と付き合ってるんじゃ……。
そんな突然『偽りやった』なんて言われても!