いつか、きっと。
子犬がちゃんと傘に入っているか確かめて、今にも走って行ってしまいそうなともやくんのシャツを掴んで引き留めた。
「ともやくんの家どこ?」
私が来た方へ向かっていこうとしてたから、途中までは同じなんだろうけど。
「もうちょっと向こうのMアパートけど」
「Mアパート?私もMアパートなんだけど……」
喋りながら歩いていたら私が今日から住むことになるアパートが見えてきた。
「俺んち、あそこ」
そう言って空いている方の手を伸ばしたともやくんが、指差したアパートは……。
「私んちは、その隣」
ビックリしてしまった。
まさか、そんなにご近所さんだったなんて。
「へえ、そいじゃまた明日な!!」
そう言って私に傘を渡すと、ともやくんはアパートの中に走り込んで行った。
『また明日な!!』
引っ越ししたその日に初めて会った男の子。
"みこしばともや"くん。
歳は同じくらいかな。
このアパートに住んでるって事は、もちろん同じ小学校だよね。
学校に行く前に知ってる人がいるって心強いな。
明日会えたらもっといろんな話が出来たらいいな。
そして、友だちになってくれたらいいな。
そう思いながら、私も自分の家に帰る為にアパートへ向かった。
「ともやくんの家どこ?」
私が来た方へ向かっていこうとしてたから、途中までは同じなんだろうけど。
「もうちょっと向こうのMアパートけど」
「Mアパート?私もMアパートなんだけど……」
喋りながら歩いていたら私が今日から住むことになるアパートが見えてきた。
「俺んち、あそこ」
そう言って空いている方の手を伸ばしたともやくんが、指差したアパートは……。
「私んちは、その隣」
ビックリしてしまった。
まさか、そんなにご近所さんだったなんて。
「へえ、そいじゃまた明日な!!」
そう言って私に傘を渡すと、ともやくんはアパートの中に走り込んで行った。
『また明日な!!』
引っ越ししたその日に初めて会った男の子。
"みこしばともや"くん。
歳は同じくらいかな。
このアパートに住んでるって事は、もちろん同じ小学校だよね。
学校に行く前に知ってる人がいるって心強いな。
明日会えたらもっといろんな話が出来たらいいな。
そして、友だちになってくれたらいいな。
そう思いながら、私も自分の家に帰る為にアパートへ向かった。