いつか、きっと。
親友と親友の先輩と親友と私
夏休み直前の日曜日。
今年は例年より梅雨明けも早く、雨の心配もなかったのはなによりだった。
いよいよ約束の日。
友也たちの南海高校を応援するため"女の都団地"行きのバスに乗っている私たち。
私の親友である友也と未来の初対面の日でもあるから、いろんな気持ちが入り混じって変な感じだ。
松山町のバス停でバスを降りてテニスコートへと向かった。
「明日美はこの前応援に行ったとき、友也くんと喋ったりできたと?」
「うん。本当は試合に負けたけん黙って帰ろうかと思ったけど、友也から声かけられて少しだけ喋って帰ったよ」
その時に田代先輩から声かけられたんだったな。
あ、そうだ……未来に言っとかなきゃいけなかった。
「未来にお願いのあるとけど。私今日は友也のこと『御子柴くん』って呼ぶけん。できれば未来も合わせてくれん?なんか先輩たちの前で馴れ馴れしくせん方がいいような気のするとさね。友也も多分私のこと『生田』って呼ぶやろうし」
「よう分からんけど、よかよ。私も『御子柴くん』って呼べばよかとやろ?」
友也たちの試合までは時間があるからゆっくり来ていいと言われてるけど、本当にまだ試合してないのかな。
予定より早まったりしたら見れなくなってしまうから、念のために早めに来てはみたけど。
南海の陣営はこの前と同じ場所だった。
場所はすぐに分かったけど、部員の姿は見えない。
「南海の誰かが試合中で応援に行っとるとかも知れん。ちょっとトーナメント表ば見てこようか」
この前のように本部に貼りだされているトーナメント表で試合の進行状況と、友也たちの名前を確認してみる。
試合はまだ一回戦の途中だった。
友也たちは……あった!
南海の『田代・御子柴』ペアはシードになっていた。
ということは、田代先輩ってすごいんだ。
友也は新人戦では同級生とペアだったけど、いまいち息が合ってなかったようだったし。
田代先輩とのペアだったら期待できるのかも!
今年は例年より梅雨明けも早く、雨の心配もなかったのはなによりだった。
いよいよ約束の日。
友也たちの南海高校を応援するため"女の都団地"行きのバスに乗っている私たち。
私の親友である友也と未来の初対面の日でもあるから、いろんな気持ちが入り混じって変な感じだ。
松山町のバス停でバスを降りてテニスコートへと向かった。
「明日美はこの前応援に行ったとき、友也くんと喋ったりできたと?」
「うん。本当は試合に負けたけん黙って帰ろうかと思ったけど、友也から声かけられて少しだけ喋って帰ったよ」
その時に田代先輩から声かけられたんだったな。
あ、そうだ……未来に言っとかなきゃいけなかった。
「未来にお願いのあるとけど。私今日は友也のこと『御子柴くん』って呼ぶけん。できれば未来も合わせてくれん?なんか先輩たちの前で馴れ馴れしくせん方がいいような気のするとさね。友也も多分私のこと『生田』って呼ぶやろうし」
「よう分からんけど、よかよ。私も『御子柴くん』って呼べばよかとやろ?」
友也たちの試合までは時間があるからゆっくり来ていいと言われてるけど、本当にまだ試合してないのかな。
予定より早まったりしたら見れなくなってしまうから、念のために早めに来てはみたけど。
南海の陣営はこの前と同じ場所だった。
場所はすぐに分かったけど、部員の姿は見えない。
「南海の誰かが試合中で応援に行っとるとかも知れん。ちょっとトーナメント表ば見てこようか」
この前のように本部に貼りだされているトーナメント表で試合の進行状況と、友也たちの名前を確認してみる。
試合はまだ一回戦の途中だった。
友也たちは……あった!
南海の『田代・御子柴』ペアはシードになっていた。
ということは、田代先輩ってすごいんだ。
友也は新人戦では同級生とペアだったけど、いまいち息が合ってなかったようだったし。
田代先輩とのペアだったら期待できるのかも!