いつか、きっと。
友也とは相変わらず軽い感じのメールのやり取りをしながら毎日を送っていた。

そんな中、家で課題をやろうとして、新しいノートを買い忘れていたのを思い出した私はコンビニに行くことにした。

課題の提出は明日までだし。

今までは友也目当てだったから、本当に用事があってコンビニに行くのは初めてのこと。

課題を早く済ませたいからさっさと買って帰って来よう。

だけど、特に望まないときに限ってどうしてなんだろう。

神様って意地悪なのかな。

こんな時には簡単に会えたりするんだから。

「明日美、こがん夜に一人でコンビニに来っとは不良少女ばい。おばちゃん泣きよるっじゃなかか?」

「違うとって!課題ばせんばとにノートの無くなったけん買いに来たっさ。友也は今帰り?おつかれー」

やっぱね。

どうしても甘いムードになんかなるわけがない。

「課題?数学なら多分俺らのが進んどるけん、教えてやろうか」

「えっ!よかと!?でも友也今からごはんやろ?」

「うん。だけんさ、九時ごろうちに来れば?あ、でも年頃の女が夜に男の家に来るともなぁ。おばちゃんも連れてこい。おばちゃんがダメって言うたらこの話はなかったことに……」

え、ちょっと待って。

お母さんも一緒に!?

「ホントに?じゃあ早よう帰ってお母さんに言わんば!!あとでね友也」

ノートも買えたし、急いで帰らないと!

御子柴家に遊びに行くためにお母さんを誘いださないといけないから。

友也に会えただけでも驚きだったのに、まさか家に招かれるなんて!!

どうしようドキドキしてきた。

友也に勉強を教えてもらうなんて、高校受験の時以来だ……。

例え彼女でなくても、こうして気軽に誘ってくれるのは親友だからなんだよね。

ありがとう神様!

友也の親友でいさせてくれてありがとう!

課題をやるのは憂鬱だったけど、友也に教えてもらえるなら頑張れそうな気がしてきた!!

なんて現金な私。

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