課長の瞳で凍死します ~羽村の受難~
「そういえば、さっき、海がベッドから落ちたんじゃないかと思って、慌てたんですよ。

 もう少し大きくなったら、ベッドに一緒に寝ようかなと思ってるんですけど、危ないですよね。

 壁際に寝かせようとは思ってるんですが」

「ベッドガードをつけたらどうだ」
と言うと、

「でも、あれって、大抵、小さいから、隙間からすっぽ抜けるかもしれないし、ベッドガードごと落ちるかもしれないし。

 下にクッションとか置こうとは思ってますが、落ちて、いてっ、ってなったら、可哀想ですよね。

 起きちゃうかもしれないし」
と言ったあとで、真湖は少し考え、

「そうだ。
 いっそ、ベッドガードに電気が走るようにしたら、どうでしょう?

 そしたら、ベッドガードから先には行かないですよね」
と大真面目な顔で言ってきた。

「……目が覚めるだろうが」
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